不思議の国のアリス

不思議の国のアリス』と『鏡の国のアリス』を読みました。
正直に言って、この手の本は苦手な部類に入る。読んでいる途中でこの脈のなさに何度もうんざりしかけた。話がどんどん飛ぶし、結局ルイス・キャロルは何を言いたいの?と問いかけたくなった。
ファンタジーとしての楽しさよりも、この文章から自分が何を得れるか?という読み方が身についてしまったからだと思う。そんな読み方をしてしまった私の感想を以下に書いておきます。

アリスが学んだこと

アリスは、就活生もしくは新入社員に例えることができる。どこからかともなく白いウサギが現われ、着いていき、不思議な世界に入っていく。不思議な世界ではこれまでの常識が通用しない。しかし、アリスはこの世界に四苦八苦しながらも楽しみながら(!)順応していく。

  • 不思議の国とはそもそもの考え方が違うので思ったことを言うと怒られる。しかしアリスは物語の半分以降を過ぎると、思ったことを口には出さず、相手に合わせるようにして話をする(途中から敬語をも使うようになる)。「アリスは口に出さずにつぶやいた。」
  • 不思議の国と自分のいる世界では世界自体の大きさが異なる。アリスは最初こそは大きさを気にせずに気ままに過ごすが、途中から相手の立場にたって、相手と自分の大きさが対等になるように身体の大きさを変化させる(身体の大きさを変更するキノコを巧みにかじりわける)。

アリスが夢で学んだことは、アリスの成長にかならず必要なものだったのでしょうか?アリスの夢は、現実世界でも役に立つことなのでしょうか?

アリスから学ぶこと

ルイス・キャロル、本名チャールズ・ラトウィッジ・ドジソン。彼は少女に語った物語に生きていく教訓をはさみこんだのでしょうか。この本のテーマ自体は非常にわかりづらく、童話にはかなわない。

ただ、幼いころから大人にこの話を読んでもらったイギリスの子供は優秀な子に育ちそうではある。アリスからわたしが読み取った教訓は、わたしが近年で得た教訓だから。

追記

不思議の国のアリス』が「論理学的に面白い」という話は別途著書を読む。