ランディ・パウシュの最後の授業

ランディ・パウシュの『最後の授業』が発売された。


ランディ パウシュ,ジェフリー ザスロー
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私がふと思ったのは、日本にはパウシュのような教授(先生)が少ないのではないか、ということだ。たまたまかもしれないが少なくともわたしが受けてきた小学校〜大学の教育の中ではいなかった。「パウシュに出会っていたら世界が変わったかもしれない」と過去のことを言っても仕方がないし、この年齢をしてパウシュに出会ったのだから今からでも遅くはない。パウシュの最後の授業は、小学生から大人まですべての人を対象となるし、夢の大切さを教えてくれる。パウシュが自分の子供に向けた授業、と言うのもよくわかる。


感覚的な言葉で申し訳ないのだけれど、日本に漂うあてのない閉塞感は夢を見る力が足りていないからなのではないかと思う。夢(もちろん睡眠時のものではない)を見るというのは、よい未来に思いを巡らすということである。もっと具体的に言うと、より良い先のことを考えるということである。

みんな夢見てないんじゃないのか。現実に向き合うことも大事だと思うけれども、夢を見て現実との距離感を測ることのほうが大事なんじゃないか。「おれには・・・」「でも実際〜〜」そんな言葉はこの授業を見て吹き飛ばしたほうがいい。パウシュがどのような夢を見たか、どのように夢を実現したか、どのように他人の夢の実現の手伝いをしたかを見てほしい。

全米が泣いた」という宣伝文句は大袈裟かもしれないけれど、動画を見てわたしは泣きそうになった。自分の夢をどう実現するか、そして将来の自分の息子に何を残すか。そんなことをひたすらに考え続けることができた。きっかけとしての動画の価値は素晴らしい。その辺の映画なんかよりも価値がある。

とりあえず、下の動画を見てほしい。つまらなかったら途中でやめてもいいから。