自分を棚上げて、自分に発言する
社会人一年目の時に毎日、日経新聞の記事の要約・所感を書いていたのですが、これが結構役立っているような気がしています。「裏を読め」と言われ続けてきた甲斐があったような気がしています。
それにしてもわたしの所属している会社は日経新聞を読んでいる人が少ないです。3,4人じゃないかな。
コムスン問題の「裏」を考える - ■財務アナリストの雑感■ シーズン8
で、その背景、私なりにこう推理してみました。
「厚生労働省が、国民の関心を、社会保険庁問題からコムスン問題へとそらすため」。
最高潮に達していた社会保険庁への批判を少しでも抑えようとする意図を感じます。
余りにもタイミングが良いですからね。
こう感じた理由は、昨年1月、東京地検へのライブドアへの強制捜査です。
この騒動のお陰で翌日に行われたヒューザー・小嶋社長への証人喚問への
注目度が劇的に下がりましたから。救われた関係者もいたことでしょう。
こういう裏の読み方結構好きです。アニメの攻殻機動隊(名作!全日本人は見るべき。)にも通じる、国の陰謀説は結構楽しめる。わたしは何か事件があったら、まず最初は国とマスコミを疑うようにしています。
ニュースはただ聞くだけじゃなくて自分なりの物語性を持たせないとね。
以前この日記で国策捜査について触れたけど、今回のコムスン問題も断定はしないけど何かしらの裏があるような気がしています。
小さいころの言い訳
小学生のころ良くあったのがなにか悪ふざけをした時に先生に見つかって「Aくんなんて他にもっと悪いことしてるもん」「Bちゃんがやろうって言ったから」「隣のクラスが〜」ということ。今回の事件はこれは良く似ている。
国民に攻められた社保庁は「コムスンだってもっと悪いことしているし!」と言ったまでだ。
むしろ、小学生に限らず大人でもよくあることかもしれない。
ある事業部の部長が目標予算を達成できずに社長から攻められた時に、言い訳として他の事業部を引き合いに出して「○○部も予算達成できてない」と言うこと。
いやいや、あなた、下を見て論点をそらしても仕方が無いですよ。。。
棚上げしてどうするか
これに共通することって自分自身を棚上げしすぎてること。
わたしは棚上げすることについては、その限度が分かっていれば、有りだと思っている。棚上げしないと注意できないことってあるし、むしろ「わたしも人のこと言えないけど、〜〜」は自分自身に対する認識がクリアな分、救いようがある。そのような認識の無い、ただ単に自分の非を流すためだけの棚上げは最悪です。
棚上げはしすぎちゃいけないと思う。
むしろ、棚上げ発言をする時は自分自身に向かって言うつもりで言えば良いんだと思う。
誰だって完璧じゃない、どこにも完璧な人なんていない。棚上げはみんなしている。だからこそ、棚上げの仕方を間違えちゃいけないんだ。