仕事ができる人はなぜ筋トレをするのか-山本ケイイチ

かれこれ2年続いていたトレーニングジムに行く習慣が途切れたのは。2009年2月のこと。毎月のジムの会費と、トレーニングできないストレスが徐々に溜まっていったところだろうか、この本をたまたま本棚から見つけ、再読した。

第1章 筋肉はビジネススキル
第2章 目的は「続ける」こと
第3章 トレーニングの原理原則
第4章 トレーニングの常識・非常識
第5章 トレーニングがうまくいく人、いかない人
第6章 食事と睡眠の質を上げる
第7章 フィットネスクラブ、トレーナーはどう選ぶ?
第8章 できる人のトレーニン
第9章 筋トレで学ぶ成功法則
 
ビジネスパーソンがこれからの時代を生き残るのに有益なスキルは、「英語」「IT」「金融知識」とよく言われる。私はここに「筋肉」を加えたい。筋肉を鍛えることは、いまや単なる趣味やレクリエーションではなく、「将来的に大きなリターンを生む自己投資」である。時代を察する能力の高いビジネスパーソンは、すでにそのことに気づいて、仕事に取り組むのと同じくらい熱心に、筋肉を鍛えることに時間とお金を投資している。

2008年の6月に読んでいるから、半年以上この本の内容をほとんど忘れていたことになる。再読のため、目から鱗ではないが、

  1. なぜ筋トレをするのか
  2. どのように筋トレを続けるのか

の2点について、再考させられました。
太っているわけでもなく痩せているわけでもなく、健康診断の結果が悪いわけでもない。マラソンを走るなど、運動に対する意識が決して低いわけではない。そんな、トレーニングに対する目的や目標を持ちづらい私にとって、トレーニングと仕事を結び付けたこの本は、トレーニング再開の大きな動機付けになりました。


要は、この本が一番言いたいことは、続けることの大切さ、なんだと思います。

  • 目的を持つ。その目的のために目標を設定する。目標に向かっての具体的な行動計画を立てる。実行する。そして、目標を達成する。

このことを繰り返し続けないといけないんです。仕事ができる人は達成習慣がある。習慣と言うからには、続ける。40になっても50になっても60になっても健康な身体でいなければいけないです。トレーニングでも仕事でも、達成した瞬間に次のstepがあらわれる。結局、続けるんです。

  • 目的を持つ。その目的のために目標を設定する。目標に向かっての具体的な行動計画を立てる。実行する。そして、目標を達成する。

レーニングが続けられる人は、多分仕事ができます。トレーニングが続けられているのであれば、自信をもっていい。トレーニングで培った達成習慣が、勝ちグセとなり、仕事にも生きてくる。トレーニングが続けられない人は、多分仕事ができません。「ジムに行くことにした」と言って、続けられない人は、危機感を持った方がいい。目的、目標設定が弱いか、続けられる仕組みを構築できていないか。この部分は、仕事も同様です。

この本を読んで、私は目的を新たにし、目標を再確認し、具体的な行動計画と仕組みにしっかり落とし込み、4月から順調にトレーニング生活を再開しました。仕事での悩みに直接効果があるわけではないけれど、仕事とトレーニングをすり替える頭の体操になるので、仕事ができないと悩んでいる人、ビジネス本ばかり読んでいて頭が固くなっている人、トレーニングが続けられない人に本書をお勧めします。