引越ししないとな!

404 Blog Not Found:本を所有することの経済的異議

本というものは、手元に置こうとしたとたんに費用逓増の法則が働く。本好きはこのことを忘れてしまいがちだが、本ときちんとつきあうためには、このことにきちんと留意しておく必要があるのだ。


中略


今の私が幸せか、というと、そうでないことも多々ある。世間的には家族も財も得た故不幸といったらバチがあたりそうではあるが、これらについてくるのは幸福ばかりではないのだから。

それでもなお、「読書運」に関しては幸せであると言える。個人的には異性運の次あたりだろうか。金銭運も悪いとは言えないがそれよりもなおいい、というより私の場合読書運にそれが付帯してきたというのが実感だ。

弾さんの奥さん想いの一面が見れた瞬間でもありますが、読書運にそれが付帯してきた、と言う部分がキーワードになっているような気がしています。人生における最大の投資は自己投資と言う言葉もあるとおり、読書運はその他の運を引き寄せると思う。ローリスクハイリターンの投資と考えれば、それこそ保管コストに目をつぶる必要もあるのではないだろうか。


本を所有することの科学的意義 : 5号館を出て

自分で買った本は、机の傍らの書棚に並べるのがふつうである。書棚に目をやると、本の背表紙が目に入る。記憶というものは不思議なもので、本の背表紙を眺めていると、無意識のうちにその内容を思い浮かべる。またときどきは手に取ることもある。表紙の色や汚れ、カバーのデザインなども自然と目に入る。本来は本の内容とは関係ないはずの物理的存在感が、記憶の強化に役立つのでではないだろうか。背表紙を眺めているだけで、本の内容が頭の中に定着するように感じられるのである。

 図書館で借りて読んだ本ではこうはいかない。返却してしまえば、それで終わりである。記憶をきょうかしてくれる物理的実体が手元になくなるのである。

この文章にわたしは合点したい。他のもので代替できると言う話をされている方も多い(※大学教員の日常・非日常:本は手元におくべきか?)が、それは頭の中でまとめて整理することであって、イメージとして脳の記憶を呼び覚ますものとは異なるのではないか。わたしはファイル名でその中身をイメージできませんし、背表紙の力は結構大きいのではないかと思う。所有すると本棚の書籍の背表紙を見ることで自ら意識しなくてもイメージを喚起させる効果がある。


実は図書館をわたしは良く使うのだが、思うことは、図書館に行かないと読んだ本が思い出せないことがあるということ。「あ、前にこれ読んだな」なのである。しかも毎回のようにメモを書いているにも関らずだ。だからこそ、わたしの中では図書館は一時フィルターとしての使い方なのだ。つまり、図書館で借りて読んだ本の中でよかったものは自分で買うのだ。そうすれば、自身で書いているメモに加え、脳にイメージを喚起させる仕組みができ、良いサイクルが回る。

家の選択の大きな要因

日々の生活の収支をきちんと計算してコストを割り出すとどうなるだろうか。家賃と目的別敷地面積で計算すると、本の保管コストは馬鹿にならない。
本棚の購入、本棚の自作、本の占める敷地面積はわたしの家のかなりの部分を占めている。「わたしの家にテレビがないのは本の責任」とは言わないが、本気で引越しを考えているこの頃でもある。引越しの要因が全て本によるものというわけではないが、一因であることには間違いなさそう。実家に天井本棚を購入するというアイデアも先日、母の「邪魔」という一言で一蹴されている。いつものことだが、全くわかっていない。


ということで、わたしは本の保管コストによる賃貸物件の変更を考えているこの頃である。

  • 敷地面積における家賃割合
  • 最寄り駅までの距離
  • ライフスタイルとの兼ね合い

などなど全ての項目を数値化してベターな不動産選びをしたいと思う。