ウェブとエンタープライズの接点

先日、ひょんなことからMIJS技術者交流会に参加させていただいた。
参加するつもりはなかったのだが、わたしの夏期休暇中に名前貸しをされ当日の参加となった。はてな取締役の伊藤直也氏の講演もあったので、名前貸しがきっかけとはいえ、むしろノリノリで意気揚々と参加させていただいた。


少し早めに会場入りしたこともあり、人もまばらで、講演会場に伊藤直也氏を発見することができ、持ち前の勢いを発揮して挨拶をした。むしろその時点で3分の1くらいの目的は達したのかもしれない。はてな最高!!

伊藤直也氏の基調講演

アプレッソの小野さんがMIJS技術者交流会の基調講演のまとめをアップしてくださっている。
(ただし、id:naoyaの講演はITprochallengeの使いまわし疑惑も耐えない※【ITpro Challenge!】「世界を変えられるのはコードだけ」---はてなCTO伊藤直也氏が明かす“ネトゲ廃人”から“なりたかった自分へ”の道のり | 日経 xTECH(クロステック)
小野さんは当日の素晴らしいデモもあり、ビンゴゲームの当選もあり、交流会当日は大活躍をしていました。当日及びエントリー含め感謝感謝。
はてな伊藤直也氏MIJS講演「プログラマでいること」 : 小野和俊のブログ

自分はコードを書かせてもらえないのではなく、書けるだけの実力がなかった。コンプレックスを会社のせいにしてしまっていた。

人生ハイリスクハイリターンでないと面白いことはやってこない。当時はリスクを取っていなかった。敢えてリスクを取ってみようと思った。

わたしが一番印象に残ったのはこのあたり。
実はわたしのメモにはもうちょっと具体的なことが書いてあって、「コンプレックスを会社のせいにしてた」「自分の正しさは自分にしかわからない」「技術は本で学べる」「やればできた」とか結構良い言葉を他にも頂いている。

>naoyaさん、当日のプレゼン資料くれませんか?

ウェブとエンタープライズ

今回の講演でどれくらいの人がnaoya氏の講演に影響されるだろうか。
小野さんがデモの途中でブログを書いている人挙手とかアンケートをしていたが、正直言ってその人数の少なさに驚いた。ウェブとエンタープライズの世界は講演中の話にもあったとおり建物の建て方、むしろ建物そのもの自体が違う。住んでいる場所が違うのだ。

最初から100%のできを求められるエンタープライズの世界と、ウェブの奔放さと言うか自由さの世界ではそもそも人の趣向が違うのではないだろうか。一軒家を好む人もいれば、賃貸マンションを好む人もいる。建物の好みも仕事(ウェブとエンタープライズ)も同じようなもんではないか。


別にこのブログでウェブが正しいとか、エンタープライズが正しいとかそんな議論にしようとは思わない。正しさ云々と言うよりもお互いのいいところを取り合っていくべきではないでしょうか、それこそどっちがいいとかそんなのは好みの問題なんだから。
エンタープライズ系の人たちもブログを書いてオンラインでウェブ系の人と交流し、さらには今回のようにMIJS技術者交流会のような形でオフラインでお互いの交わりを持つことが大事なのではないだろうか。

そういう意味でMIJSの今回の試みは素晴らしいし、その中でもアプレッソの小野さんの尽力には本当に感謝するばかりです。改めて感謝感謝。


蛇足・わたしへの影響

そんな中でid:naoya氏の講演に会場中でもっとも影響を受けた人物はわたしかもしれない、とも思う。
「人生ハイリスクハイリターン」「自分の正しさは自分にしかわからない。」等の言葉は、いつも会社の経営方針に疑問を抱きつつも、それは結局は経営者の判断だから、とそっぽ向いていた自分に一石を投じられた気がした。


背中を押してくれる人を探していたのかもしれない。


名前貸しをした上司にはただただ頭を垂れるだけである。