内側への力(新入社員へのアドバイス3)

新人の“リセットボタン”を押せ - ITmedia エンタープライズ

「君、いい加減にしろよ。いつまで学生気分でいるんだ。入社して、1カ月半も経っているじゃないか。ふざけるんじゃない」

「すみません……」

これに対する反論がhttp://d.hatena.ne.jp/muffdiving/20070518/1179472748

同調圧力大好きな団塊世代が考えそうなことだな。

同調圧力でも結構じゃないか。こんなケースはまだましだ。上司に部下を育てる意識があるのだから。

人を育てる気が無い

こういう文章を読んだり、転職の勧めのような本を読んだりしていてよく思うことは、人を育てる気が無い企業も結構あるんだなってこと。(※転職の勧めのような本を読んだり・・・についてのツッコミは受けつけません。)


転職ブーム、自殺率トップというような中高年の元気の無さ、成果主義によって個人ノウハウを流出させないことに躍起になる人、ノミニケーションの消えた仕事場。。年配と若手の距離があいた職場。一体感の無い職場。気分で怒ってしまう上司。。。
上司は自分自身のノルマに押しつぶされ、下の人に仕事を割り振るだけになる。


「なぜお前にこの仕事を振るのか?」「こういう風になって欲しいからこの仕事を任せるよ。」

その言葉が言えない。そもそも理由が無い。


とりあえず仕事を振れば、部下は育つと思っている。
そして自分は仕事を振ったことも忘れて自分自身のノルマのための仕事をする。

振った仕事に意図がないんだよね。

内側へ働きかける大切さ

「あいつにはこうこうなって欲しいから、このプレーを要求をしよう!」
「この練習の目的は○○だから○○を意識してやろう」
団体スポーツでは当たり前な内側に働きかける力。これがあるのと、ないのとでは結構違う気がする。


内側への力がうまい方向にいくかどうかってのは別問題。まず大前提として内側へ働きかける力があること
そこから全てが始まるんじゃないのかな?



顧客のほうだけ向いてりゃ良いわけじゃない。そもそも今の時代、背中で語れる人はそんなにいないし、若者が背中を見ようとしていない背景もある。

会社はゴーイングコンサーン、続いていかなきゃいけない。顧客だけでなく、部下のほうも向いてあげないといけない。



今回の新人の“リセットボタン”を押せ - ITmedia エンタープライズのエントリーには否定的な意見が結構見受けられたけど(→これはひどいタグ)、わたしはむしろこの記事を高評価している。

否定的な人はどちらかと言うと、少人数で仕事をしたり、フリーで働くようなスタイルのほうが良い(=あう)んじゃないのかな。これからはフリーで働く人が増えていくような時代背景だし、はっきり言って団体で働くことに向いていない気がする。
これだけの想いをもって部下に接している人はそんなにいないよ。
人の想いが受け止められない人なんて・・・だめじゃないの。

まずは自分の同僚から

まず、自分の同僚へ働きかけよう。内側の人物に働きかけよう。
はっきり言えばいいじゃないか。「しっかりしろよ」「○○さんはこういうところが足りないから、こうしたほうが良いよ」
そりゃ人から言われるのは痛いよ。できてないこと言われるのは痛いよ。


その場では反論したって良い、その場で納得しなくたって良い。むかついたって良い。家に帰って、なぜ言われたかを考えれれば良い。


内側への力を想いって言うなら、たとえ痛くても
そこに想いがあるならいいんじゃないの?その想いを汲み取ってやってもいいんじゃないの?


わたしは外側だけが良い企業なんて良くないと思います。内側で想いが交錯している企業が良いと思います。



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想いがあればいいんでしょう。