チャンスロス

先日、とあることで親の実家に帰った。まぁあれだ親戚が勢ぞろいしていたわけだ。こういう機会でもないと全員が揃うことはない。
そこで私が言われたことは「あんたは真面目すぎる」だ。その時は「真面目で良いじゃないか」と反論した。

ありがたいことに2つ目のiPodを手に入れ、弟にあげようかいろいろ考えたのだが、勉強用に使っている。英語と討論番組のようなものをpodcastingで聴いている。最近は音楽用よりも多く聴いているかもしれない。これをくださったみなさん本当にありがとう。
ここ4、5日間で何回か聴いているのがこれ。
梅田望夫がブロガーと語る「ウェブ進化論」ポッドキャスティング - My Life Between Silicon Valley and Japan
昨年の話題の本だし、持っているし、もちろん当時聴いているのだが再度聴き直すと新たな発見があっておもしろい。
前半の20分くらいのところで以下の発言がR30さんからある。

僕自身は、結局のところ人間ってなんだかんだ言いつつ、自分自身が学べない、上昇できない、成長できないって思うところには、実はそんなに長いこと身を置かないんだと思うんですよ。
マクロのレベルで見ると、既存のメディアからネットのメディアにパイが移るというのは当たり前の話で、個々の企業の盛衰はあるんだけれども、結局人間個人個人で見ると、どっちのメディアがどうなろうが、実は自分が成長できるところにいて成長できることをすればいいっていう気がするんで。

いろいろ考えたんだけど、同じ場所に居続けることでも絶対成長すると思うんだよね。ただし、同じ場所に居続けることでの成長ってのは自分自身が考え得る成長なんじゃないかな。つまり、自分自身で考え得ない成長をするために同じ場所に居続けない(=長いこと身を置かない)ことが必要になってくる。
「一度始めたら惰性」と長塚 智宏さんが何かのインタビューで言っていたけれど、本当にそうかも知れない。どんなにきつい場所だとしても同じ場所に居続けるほうが実は楽だったりすることがあったりするんだよね。自分自身のことを思えば、何かを自分の意志でやめたことが無いかもしれない。最期まで続けるか、自然消滅してきたかだと思う。これまでの人生において、居続けないという決断を下したことが無い。
真面目とか忍耐力があるとかそういうことよりも、実は人生でかなりのチャンスロスをしてきたのではないか。