アウトプットを前提にする

思考停止しないためには、アウトプットすることを前提にして物事を考えることが重要。

ハーバード大学医学部留学・独立日記 第二部 三重大学医学部編 ... 常に暫定的な答えがあると考えた方が生きやすい

私はとりあえず(本当はよく考えて)暫定的な自分の正解を作ってしまうのが好きです。「正解でも不正解でもない状態を受入れつつ、自分の主張を述べる」のではなく、「自分の暫定的な答えを述べる」。検証や議論の末に、その「暫定的な答え」を変更/訂正するという作業を常に繰り返し、「暫定的な答え」は新しいバージョンへとアップされていく。このようなアクション指向の方が合っているひともけっこういるのではないでしょうか。研究には絶対的な正解はないかもしれないが、常に暫定的な答えがあるとしたほうが、楽に生きられるのではと思います。

この「暫定的な答え」は仮説(Hypothesis)とも呼ばれます。そして仮説に基づく研究の進め方「Hypothesisーdriven approach」が米国NIHのグラントアプリケーションの評価システムでは、最も高く評価される確率が高いのです。

こちらのブログでも書かれていますが、どんな状態であってもアウトプットする。=変更/訂正を前提としてアウトプットすることが重要なのかもしれません。

その中で、間違いを恐れないために、「暫定的な考えですが、」「今考えるところでは、」「もう少し深く考えないといけないのですが、」などの前置きをきちんとすることが一種のテクニックのような気がします。

今、とあるプロジェクトで某コンサル会社と一緒に動いているのですが、彼らの発言をしっかり耳を傾けると、ほとんど断定表現はなく、「一旦こうしましょう」「よく考えていないのですが、〜ということであれば良いと思います」などの曖昧表現が多い。それは彼らなりの防御策というか、安全策なのでしょう。仮決定という状態を作っておき、いつでも話しをひっくり返すことができるようにしておく、という技術です。
しかし、彼らの使う、一種の、ずる賢いテクニックと思えるような手であっても、アウトプット(=結論や意見)がないよりは、ましです。仮でも何でもいいから結論を出し、ロジックを組み立てなければ先に進みません。

表現ということと、研究ということと、ロジックということでは、使われ方が異なるかもしれませんが、とりあえず、仮でも何でも良いからアウトプットすることが重要なのかな、と思っています。


以下の本は私はまだ読んでいませんが、読みたい本の一つです。読んだら、アウトプットしようと思います。「アウトプットを前提にして本を読む」、です。