逃げ×逃げ=攻めのフレーズ

SAPコンサルが多用するフレーズ | 実践!戦略的IT経営

SAPコンサルタントが多用するフレーズをご存知だろうか。最近は、使われているかどうかわからないが、少なくとも、私が、導入コンサルタントをしていた時に、使われていたフレーズをご披露したい。


第1位: どうカスタマイズ(パラメータ設定)するかによります。
第2位: それは、スコープ外です!(どうして良いか考えが浮かばない時の究極の対応フレーズ)
第3位: ほかのモジュールでできます。(担当外モジュールに責任をふる時)
第4位: 翻訳が悪いですね。(意味不明なヘルプの質問を受けた時)
第5位: その情報、何処で聞きました?(確かにコンサルより顧客の方が早く情報を取ることがあった)
第6位: いい考え方ですねぇ。動くかどうか、私も見たいです。(できるかどうか不安な時)
第7位: 次のリリースで実現されます。私はまだ確認できていませんが...(機能不足に対応)
第8位: そんなこと、したくないでしょ!(アドオンを作りたくない時)
第9位: 実際にやって見ましょう。(できるかどうか不安な時)
第10位: ベーシスの問題です。(バグを他モジュールにふる時)
※10位以下は省略。リンク先へどうぞ。

ということで、言い換えてみた。

1「それはどうカスタマイズするかにもよるんですけど、」
2「それは要望になかったですからね。」
3「他のお客さんでやっているところはありますね。」
4「これはちょっとうちの作り方もわかりづらいんですけど、」
5「あ、そうなんですか、全然知りませんでした。」
6「そういう考えもありますね。」
7「お金かければもちろんできますね。」
8「そんなことしたら逆に手間がかかって効率悪くなりますよ。」
9「ちょっと確かめるので待って下さいね。」
10「あそこのカスタマイズの影響でこっちにバグが出たかもしれないですね。」

逃げフレーズ大全集というのがもっともなのかもしれない。SAPコンサルタントに関わらず、どの業界にいたとしても自然といつの間にか似たようなものが身に着いてしまっていることも多い。「言い訳がまし」「結局続くのは否定文なんでしょ。。」「あたふたあたふた」


ただ、これらのフレーズ自体を否定することはできないし、実際に役に立ったりもすることも多い。
基本的に全部、その後ろに来るもっともらしい理由を考えるための時間稼ぎフレーズとしても使えるじゃないか。逃げで終わるコンサルタント、逃げを逃げで終わらせないコンサルタント。真実のところ攻めるためにこのフレーズは存在する。その意味においてこれらのフレーズは覚えるべき大全集である。