母を泣かせた日

子どもなら一度は(一度と言わず何回も?)母を泣かせた経験があるはず…と一般化して言うこともできないことなのかもしれないけど、少なくとも私は泣かせたことがあります。

喧嘩して、売り言葉に買い言葉で「子どもはお母さんを選べない」と言ってしまったとき。同じような状況で「育て方間違えたんじゃないの?」と言ってしまったとき。家出をしたとき。悪事を働いて警察にお世話になったとき。※私の話ではないことが含まれています。
涙。
たぶんこれらの出来事は母も子供も双方とも一生忘れられない出来事になるのではないでしょうか。言葉は言霊である、思ってもないことは口から出ない、という言葉があるとおり一瞬でも母が嫌になったときが誰にもあるはずです。


逆に母のありがたみを感じることも多くあります。夜中に起きてトイレに行ったら母さんが夜なべをして手袋編んでくれてたとき。風邪をひいたとき夜中ずっと背中をさすってくれたとき。「あんたがいるから頑張れるわ」と母が何気なく言ったとき。
愛情。
愛情というのはあとで気づいたり、ふつふつと沸き上がってきたりして、広がっていくもののような気がします。愛情は育っていくものなのかもしれません。



当たり前のことですが、涙は必ずいつかは止まります。涙が“点”であるとすれば、愛情は“線”であり“面”であるのかもしれません。


2008年5月11日この日曜日、25年間生きてきて初めて母の日に花を贈りました。母を泣かせました。

ごきげんさーん
もしもしそちら調子はいかがですか
ぼくはグー、はたまたパー いやチョキかも
なんちゃってねー
息子のやることなすこと ドキドキもんですか
またもやブー お気に召さないことやっちゃいましたか

かわいいひと 長生きしよう
ぼくをいつも 励ましておくれ
楽しいときも 侘びしいときも
ブッ飛ばすから 陰ながら
喜んでくれませんか
かわいいひと