ガソリンの値段があがって嬉しい

揮発油(ガソリン)税の暫定税率復活に大いに賛成したい。
マスメディアは、国民の直観的な意見ばかりを放送し「税率復活して良いのか」と煽っているが、そんなものは選択されたメディアの意見であり、唯一解なんかではない。山口の補選も民主党が勝ったのだが、これは民主党が「我々はガソリンを下げたぞー、やることをやったぞー」と宣伝した効果があっただけのこと。選挙なんて水ものだから、油税が復活した今この瞬間に選挙をやったらどうなるかはわからない。


個人的な意見としてはガソリンの値段は下がるべきではなかったと思うし、復活して良かったと思っている。「ガソリンが高い」→「車の運転が・・・」この連鎖思考はあまりにも考えが浅い。自分のことしか考えていないといわれても仕方がない。

むしろ、ガソリンはもっと値段を上げてもよいのではないか。
言わずもがな、資源は有限である。あと何十年持つかどうかと言われているような状況でガソリンに価値がつかないのはおかしい。値段が高くなることで獲得障壁をあげ、ガソリン消費を抑える。「科学がなんとかしてくれる」とか人任せに過ぎる。資源の問題は世界全体で考えなければならないこと。
あなたも考えましょう。まずは消費を少なくすることから。

原油

原油高の理由を簡単に説明する。つい去年までは世界のお金は証券・株に流れていたのだが、サブプライムをきっかけに実体のある原油にお金が流れるようになった。証券なんてのは、「この証券は何年後にいくらの価値がでる権利ですよ」という実物のない商品を売っているだけで、そこに保証も何もない。「やっぱり価値でませんでした」というのがサブプライムであり、アメリカを震源地として世界中がこの商品を買いまくっていたので世界同時株安になった。
で、今の潮流は「やっぱり形のないものは駄目なんだよ、これからどんどん希少価値のでる原油がいいんじゃないの」という流れである。これにより、いわゆる産油国にお金がジャブジャブ流れているのである。最近のニュースでよく見る「アラブ系ファンドが銀行に融資」などは産油国がジャブジャブしたお金を回転させてサブプライムの損失を補填しようとしているだけのことである。

こう考えると原油高は仕方がない。企業は一層の努力をし、下がった分を元に戻す努力をするだけである。必ずお金は循環する。その時に備える。

メディアリテラシー

「日本のメディアには特徴がない」や「日本の新聞はどれも横一線」なんて言われているのは、各社が国民目線になりすぎているからではないだろうか。つまり、その国民目線とは最大多数の目線に他ならない。
そこには、根本的な部数・視聴率重視の獲得戦争や国による参入規制があったりするのだと思う。海外にはもっと特徴のある、つまり明らかに○○派寄りだったり、自分たちの宗教を根柢の考え方においたメディアがたくさんある。
日本のメディアは終始「メディアである私たちは国民あなたたちの声を代弁していますよ」「このように思いませんか?ね、そうでしょ?」という一種の押し付けがましい主張に寄与する。海外のメディアはセグメンテーション分けされたメディアが各社それぞれの主張をする。
議論は複数の意見があってナンボのもの。最初からひとつの意見を提示されても、本当に正しい解かどうかはわからない。日本のメディアには多数の意見を提示する努力が足りない。部数・視聴率戦争は日本の真の国益を生まない。

以前の日記にも書いたとおり(KY-空気読めなくて何が悪いか! - maki_laxねこにっき)、メディアも空気に流されているんだろう。むしろメディアが空気を作っているのか。


つまり、今回の暫定税率復活は日本国民のメディアリテラシーのなさを露呈しただけではないのだろうか。要は、国民みなさん振り回されただけでしょ?