3年で辞めなかったぼくへ

日本の良い習慣として、期が4月から始まるという事がある。これは元旦に立てた目標を早い段階で振り返り、見直せる素晴らしいアイデアだと思う。PDCAを回すための大事な区切りである。
つまり、4月1日はPDCAのCの日。2008年の四分の一が既に過ぎた、この3ヶ月間の棚卸しを積極的にしてみよう。

さあ来年は何を始めようか。そう考えるのではなく「何をやめるか」を先に決めよう。それも自分にとってかなり重要な何かを「やめること」。

それが「来年の抱負」「今年の抱負」を真に意味のあるものにするための最重要ポイントだと思う。新しく始める「何か」を決めるだけでは、できない場合がほとんどだ。

「時間の使い方の優先順位」を変えないと、新しいことを始める時間はなかなか捻出できない。とにかく「やめること」を決めなくちゃいけない。


(中略)
それで生まれた時間を、自分が新しい・楽しい・面白いと自然に思える方向に、本能のおもむくままに振り向けていった結果が、今になったのである。

「さて来年こそは何か新しいことを始めよう」と考えている人は、「やめること」を先に考えよう。そっちのほうがうんと難しいからだ。
「やめること」を先に考えよう - My Life Between Silicon Valley and Japan

新年の目標を決める時、この文章を読むことにしている。そして、心に留めながらもやめることを決めないでいる。やめることを決めることは、文字通り、うんと難しい。

ギアは回し始める時に大きな力がいる。その後は遠心力があるので、最初にかけたほどの大きな力はいらず、回し続けるための少しの力をかえれば良い。そしてギアを止める時、また大きな力がいる。回っているものを止めるのは負担が大きい。


決断という言葉の重みを感じる。

「何か新しいことを始めよう」それは今と天秤をかけてどちらが優先されるべきものなのか。自分がどちらを優先したいのか。期が始まるこんな時期だからこそ、大きな決断をしてみたいと思う。