働きマンは嫌い、働く女性が好き

SWIM WITH THE DOLPHINSの翻訳。


コニー グレーザー, Connie Glazer, 真弓 敦子 / 実業之日本社(2003/03)
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ボス(サメ)の時代から、リーダー(イルカ)の時代へ
男性も参考にすべき
時代をになう真のリーダーの姿とは

アメリカでトップに登りつめた女性10人の例をもとにこれからの会社社会でやっていくためにはどう行動するべきか?を説いた本。(※登りつめたという言い方はこの本にそぐわないかもしれない)

わたしがこの本を読んで思ったのは、やっぱりまだまだ日本は女性の社会進出・会社進出が遅れているんだなということ。この本に登場する女性の生き方は日本の古い体質の企業ではできない。今現在の日本の流行を見てもわかる。


その流行というのはつまり、「働きマン」ですよ。

働きマンになってはいけない

あの漫画やドラマが世間に及ぼす影響は何だろうか。女性の会社進出を促すのだろうか、世界に羽ばたける強い女性を日本で誕生させるのだろうか、ライスとかクリントンとか国を背負って立つような女性を創出するのだろうか。

そうではなくて、勘違いの働きマンを増加させるだけじゃないのか?
私自身、菅野美穂は好きだし、働いてる女性もかなり好きだ。でも働きマンはちょっと違う気がする。女性は働きマンを憧れの対象にしちゃいけない気がする。仕事のために男を蹴る、出世のためにがむしゃらになる、それは違うでしょう?「男スイッチ入ります!」じゃないよ、全く。なんだよそれ。
あなたの本当に望んでいることはなに?男と比較することじゃないでしょう。自分自身が気持ちいい仕事して・・・、みんなに認められて・・・、、、、男スイッチ関係ないじゃん。


最近よく話題にあがっているけど、ワークライフバランス。これと一緒に女性の社会進出は行われなければならないのではないだろうか。
個人的な意見で思うけれど、上記したような強い女性ってワークライフバランスがしっかりしている国(会社、組織、家庭、制度・・・)だからこそ、創出されたのではないのだろうか。働きマンじゃないんだよ。働きマンなんて全然格好よくないんだよ。ワークライフバランスのとれた働く女性にならなきゃいけないんだよ。

SWIM WITH THE DOLPHINS

この本では、女性が会社でどう結果を出すか、どう行動するか、どうワークライフバランスを取っていくか、が具体例をふんだんに織り込んで書かれている。もちろん、舞台はアメリカであるので制度・環境的にもワークライフバランスも充実していると見え、日本では応用が利かないことも多い。

ただ、本なんてそんなもんであることも承知の上で読むものだろう。この本の中で一つでもあなたのためになるものがあれば、それだけでも本の価値はあったと考えたらいいじゃないか。

以下引用

女性は、「失敗を自分自身と同一化しすぎ、誤りの原因を自分のせいだと思い込む。また間違いをずっと覚えているし、挫折から回復するのが遅い」ともいう。


「完全主義の女性たちは、平均打率のコンセプトから学ぶ必要がありますね。女性は物事をすぐに、きちんと行うように教えられます。しかし男性は、スポーツなどの経験から、打席に立って、毎回ヒットが打てるわけがないことを学んでいます。重要なのはいい平均を目指すことなんです

男性も女性も、日本で自分なりのワークライフバランスを。