ZAKURA@フューチャー

まず、一発目にこれを再度掲載しておきます。
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Web 2.0はエンタープライズに何をもたらすのか | 日経 xTECH(クロステック)

筆者の本業はエンタープライズ向けのパッケージ製品を開発することですが,一方で個人としてはブログや「Twitter」をはじめとしたWebの世界に没頭しており,いわばエンタープライズとWebの世界に半分ずつ身を置いている立場です。この立場から,今回のエントリでは「Web 2.0エンタープライズをどのように変えていくのか」を考えていきたいと思います。

と言うことで、小野さんに右習えで恐縮ですが、私も少しだけしゃべりたくなってきました。

Web2.0モデル

 従来の企業向けデータ・サービスは,囲い込んだデータを有償で提供するモデルが支配的でした。ですが,そうしたモデルにとらわれず,とにかくユーザーに使ってもらいサービスとしての価値を高めるというモデルは,コンシュマー向けのビジネスだけでなく,企業を顧客としたBtoBのビジネスでも勝ち抜いていくための成功モデルの一つとなってくるかもしれません。

主にエンタープライズ向けのシステムを扱うフューチャーアーキテクト(旧フューチャーシステムコンサルティング)が今年の2月にこっそり始めたソーシャルネットワークカレンダー「ZAKURA」(http://zakura.jp/)はまさに今後の成功モデルの一つにならないだろうか。

ZAKURAの認知度や会員数は結果としては別にしても、このZAKURAという試みからエンタープライズとWebの橋渡しをしようと言う意気込みが少し感じられるのだ。

わたしは何気にZAKURAは2月からの会員であり、かつ、一番最初に感じたことでもあるのだが、会員のHOME画面は、国内最大手の某グループウェアに非常に良く似ていないだろうか。つまり、サイボウズにひじょーによく似ている。

これはスケジュールベースの社内ブログシステムを狙ったものじゃないでしょうか。
人の予定がパッと見た目でわかり、かつ、日記も見ることができる。グループの設定により部署わけ等を行うことができ、自分の所属する部署のみ表示にしたりできる。
あとは他人と予定を共有させたりすることができれば、まさにグループウェア以外の何ものでもないんじゃないでしょうか。

グループウェアが橋渡し

そもそもわたしはWebとエンタープライズの橋になるのはグループウェアだと個人的に思っています。ユーザーに使ってもらいながらサービスとしての価値を高めていくモデルとしては、グループウェアはもっとも良いモデルでしょう?

そう、あくまで個人的な意見ではありますが、近い将来、ZAKURAでもサイボウズでも何でもいいのですが、グループウェアはユーザーに使われながら進歩していくような気がしているのです。
つまり、様々な企業がグループウェアを使っているけれども、他社で採用された新機能のサービスが自分のところのグループウェアで使えるようになる。また自分のところで採用された新機能が他社で使われるようになる。みんなでグループウェアを進歩させるんです、グループウェアをより良いものに上げるんです。

もちろん、それは提供側の都合で、と言う意味でもある。他の会社の要望が無くても新機能追加がありえるってこと。

もちろん、提供側の都合でアップデートと言うところに問題はある。しかし、mixiの新レイアウトの騒ぎはすぐに下火になったじゃないか。mixi動画もフォトもミュージックも使わない人は使わないし、機能を見たこともないという人もいる。むしろ極端なことを言えば、おかしかったらまた元に戻しても良い。
つまりは、いずれ落ち着くよ、何とでもなるよ!ってこと。

エンタープライズ2.0へ

わたしはね、フューチャーのこの試みはコンシュマー向けにまず一石投じてみて「次はエンタープライズで」という狙いがどこかにあるんじゃないかと踏んでいます。
設立当初は無かったと思われる企業ホームページ(http://zakura.co.jp/)の事業概要にはシステムコンサルティング事業も加わり、準備は整ったというところではないでしょうか。そのへんはどうなんでしょう、ひみつさん


逆に言えば、先日創立10周年を迎えたサイボウズhttp://blog.cybozu.co.jp/aono/2007/10/post_90ee.html)にはパイオニアとしての特権も多くあり、Web2.0の恩恵を一番受けやすいような気もしています。


書きながらでさえ、今後のウェブとエンタープライズの関わりが楽しみになってきました。

まだまだエンタープライズ2.0は幕が開き始めたばかりなんでしょう。