仕事の三角形

先週の金曜日にお客さんのところで仕事の適正の話をした。もちろん提案とは関係のない雑談ベース。雑談してる余裕があるなら営業しろって?
お仕事としては、予算取りが厳しいから来年の稟議になるって結論ですね。。。。そういった状況で契約を取ってくるのが真の営業でしょうか?

やりたい仕事とやってる仕事(やらせる仕事)

「営業で結果が出せない人を今度経理に異動させるんですよー、今その物理的な移動の最中なんです」というところから会話をした。まぁその辺はよくある話、その人を一番活かせる場所に配置するのは従業員を雇う上で会社としては大事な判断でしょう。

あえて「会社として」と言ったのは、その異動は本人のやりたいことと異なる可能性があるということ。つまり、やりたい仕事=やってる仕事ではない状況を作り出すことがあるということ。


ただし、やりたい仕事=やってる仕事に配置した場合でも結果が出ないことは往々にしてある。3つ目の「向いてる仕事」だろう。

向いてる仕事

そのお客さんから聞いた話では、向いてる仕事というのは、仕事適正テストでほぼ確実にわかるらしい。向いてる仕事なんてのはその人の性格、考え方、趣向、などなどから割り出す。だから、その意味では

その人を一番活かせる場所に配置するのは従業員を雇う上で会社としては大事な判断

というのはやりたい仕事ではなく、向いてる仕事を基準にして判断するのが一番正しいのかもしれない。(営業部の中に細かい人がいて、大雑把な人がいて、プラス思考な人がいて・・・と言うのは一旦置いておけば)

3つのバランス

















やってる仕事、やりたい仕事、向いてる仕事の3つの関係のアンバランスをどう自分の中で消化できるかって言うのは人生の大きなキーワードなのかもしれない。やりたい仕事がわからないと言って出て行く人、向いてないと言って仕事を変える人、本当は他にやりたいことがあるけど、何故か結果を残してしまう向いてる仕事に偶然ついてしまった人、向いてないと判断され異動し、結果を残す人。。

向いてる仕事でも結果を出せない人がいる(やりたい力と合致しない)、向いてない仕事でも結果を出せる人もいる(やりたい力が強い)。何も考えずに働いている人もいる。

その意味では配属・配置・異動は本当に難しいと思う。人事屋も大変です。まぁ、その結果に対して責任を持たないのが人事屋でもあるんでしょうけど。文句言われても、自分の結果に(と同時にお金も?)直結しないこともあるからね。配置後の育て方の問題もあるでしょうし。

個人としての仕事の選択戦略

やってる仕事はその時々によって変わる。やりたい仕事もその時々によって変わる。向いてる仕事も性格が少しずつ変わっていくように変わる。

働くことをやめない限り、この3つの三角形の最大公約数を探し続けるべきなのかもしれない。この3つのベクトルが同じ方向に揃ったときが一番、仕事ができる状態なのだから。