IT業界に就職した理由を思いだした

中身のない雑感をつらつらと。


就職活動をしている時、わたしは二つのことに絞って活動をしていた。その一つがまさにこれ。

六月水無月はぶにっき-SIって最高の仕事ですよ

業務にしてもね、経理・総務・営業・製造・生産管理・購買・店舗・倉庫・・・あれやこれやってのにどっぷりと関われる。メーカーの営業っていっても、部品メーカーとテレビとガラスとでは全然違う。経理もそう。


そういう世の中の本当に色んな仕事にね、関われるわけです。これはすごいよね、と。で、悩み事や面倒ごとを解決するお手伝いができる。そりゃもうやりがいありまくりですよ。

この引用の部分を志望理由にしていた。

もちろん、考えれば分かるとおり、この志望理由は汎用性が高くて、いろんな会社・仕事に関れるという意味において、金融業界や広告、人材など全てに共通して使っていた。
わたしが就職活動したときはいわゆる就職氷河期だったし、そんなに数々の内定が出たわけじゃないけど、この志望動機は最初の関門を突破するにはある程度有効だと今でも思う。



いろんな業種・職種の人に携われる仕事がしたかったのだ。


志望動機は志望動機ではなく、

その志望動機に最大のこだわりを持っていたのであれば、わたしは一年と持たず転職をしていただろう。
わたしが、上記の仕事を職務としてやるようになったのは、つい4ヶ月前だ。就職してから本来の志望動機であるこの職務につくまですごく遠回りをしたと言う風に傍目は見える。人によっては「やっとやりたいことができるようになったんだね」と言うかもしれない。

ただ、わたしは遠回りをしたとかそんなこと思ったこともないし、今の職務につくまでも最大限に楽しかった。就職してからと言うもの、この志望動機をつい今の今まで(=上記のblogを読むまで)わたしは忘れていたくらいだから。



よく「やりたいことができないから」「考えていた仕事と違ったから」と言う理由で会社をすぐ辞めてしまう人がいる。それが良いことだとも悪いことだとも思わない。あわないもんは合わない。辞めたらいいと思う。そのほうが今より幸せになれると判断したらすぐ辞めるべき。


でも、わたしはそんなことすら思わない。良いことなのか悪いことなのかこれも分からないが、やりたいくないことでもいつの間にか好きになっちゃう。


わたしはもともと楽天的だし、最近は楽天的であることを意志として意識したりもする。
昨日、松井秀喜さんの『不動心』を読んだんだけど、この人は「挫折をどう楽天的にポジティブに捉えるか」ということにすごく意識を使っているなと思う。その密度が濃い、ブレが少ない。


松井 秀喜 / 新潮社(2007/02/16)
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超一流の人は何かが違う

わたしは松井さんじゃないし、何も才能はない。わたしは特化しているものがないな、ってよく思うし、逆にプラス思考で考えると、平均的にバランスの取れた人なのかな、とも思う。



正直言ってどこに行っても楽しめるんだと思う。
どの職務についても楽しんでしまうと言う意味では志望動機なんて何でも良かったのかもしれないとも思う。就職活動での建前だったのかもしれない。


その割りに「なんでも良かったのかもしれない」とは言ったものの、いろんな業種・職種の人に携われる仕事に就いている自分がいる人生の不思議さも感じることがある。




やりたいことをやりたいと言って会社を辞めていく人が羨ましくもある。