サッカーを作る風土ではなく、メディアの問題

情熱のブラジルサッカー―華麗・独創・興奮
沢田 啓明
平凡社 (2002/03)
売り上げランキング: 102,000

日本のメディアはもっと素直に報道するべきではないだろうか。そして「良い試合だったのかどうか」、「試合の結果は妥当だったのかどうか」、「監督の采配は良かったのか悪かったのか」、「選手個人の出来はどうだったのか」、「審判に重大なミスジャッジがあったのかどうか」など、肝心なことをきちんと論評するべきではないだろうか。

日本のメディアのもう一つの特性に、すぐにスターやヒーローを作りたがることがある

特に後者はそのとおりと言うしかないだろう。


ブラジルでの成功のレールはサッカー選手である。企業家・社長などビジネスマンではない。幼いころからみんながサッカーをやっている。それは確かにそうだ。
しかし、小さい頃からサッカーばかりやっているわけではない欧州もサッカーが強いことは客観的な結果を見れば分かるだろう。



メディア報道と言うものが重要なのである。それは国内リーグの発展の意味も含んだ重要性だ。
誰々が点を決めた、誰々が戦犯だなんて議論をしたからと言ってサッカーが強くなるわけではない。


こうしたらサッカーが強くなるなんて私は言えない。
しかしこの議論をしないことには日本のサッカーは強くならないのではないか。



オシムならオシムでいい。なぜオシムか、オシムがこういう点を改善して強くしてくれるだろう、その議論は無いのか。
千葉で成功した。そんな過去のことはどうでもいのだ。