愛は脳を活性化する

脳は遺伝的な生理欲求と関係欲求を基に、外部情報の価値を判定するところから成長を始め、この価値判定に基づいて行動規範を決める。それと同時に、価値によって脳内活性を調節し、学習脳を制御することで、価値情報処理回路を形成する。そしてこの処理回路による価値基準に基づき言語出力し、外界からの応答結果を再評価して、必要とあれば価値情報処理回路を変更、修正する。すなわち、価値情報処理回路も遺伝的な欲求をベースにしながら、学習によって脳内に固定化され、外部情報はその回路を活性化することで価値判定の結果を出力するのである。


「愛」とはこうした関係欲求における価値表現である。つまり、愛とは人との関わりを求め、人の存在をそのまま受け入れるための価値の尺度と言うことになる。そしてわれわれは、愛をもつためには、自分自身が愛を受けた経験をもってそれを学習し、脳内にそうした回路を形成して行かなくてはならない。


N君の例でもわかるように、愛は脳を活性化し、意欲を向上させて脳を育てる。われわれが、どんな悪い状況にあるときでも、愛によって支えられることでエネルギーが得られ、問題の解決につながるという経験をするのはそのためである。そして人は愛なしには生きられない動物であり、愛されることによって安心感を得て、「そのままの自分をいきいきを生きる」ことができるのである。

深い。
「愛されることによって、脳が活性化する」では、愛されるためにはどうすればよいか?ということがこの文章の言外に読み取れるような気がする。


愛されるためには、まず愛するのだよ。と私は思う。しかも、見返りなんて求めちゃいけないと。愛しても、愛してくれないの。。。私はこれだけしたのに、これだけしか・・・。そんなことは言うもんじゃない。無償の愛で良いじゃないか。

ともすれば、無償の愛を捧げられない相手は、運命の人じゃないのかもしれないね。でもそれは、愛さないと、わからないことなんだけど。