合格体験記

基本情報技術者試験に合格いたしました。ここに、この合格を再現性のある勉強法にするために何をどのように勉強したのかを記し、次回の試験に役立てたいと思います。参考になる部分があったら、結果は保証しませんが、真似でもしてみてください。

スペック

申込回数:初受験
申込日:2月19日(申込期限ギリギリ)
勉強期間:2月20〜4月19日(約2か月)
購入教材:06〜07年版やさしく学ぶ基本情報技術者
     平成21年度春期 基本情報技術者対策問題集

申し込みは申込期限前日あたりだったように思います。仕事での必要性に駆られて、というよりも、勝間和代の年収10倍アップシリーズや本田直之レバレッジシリーズをたまたま風呂で読み返し、学習欲求が刺激されたというのが本音というところです。

計画フェーズ

申し込んでから試験までが約60日間ということで、計画をたてました。
まず、参考書籍ですが、正直に言ってこれは頭が悪かったと思うのですが、BOOKOFFで中古本を買いました。本来であれば、合格体験記や友人に聞いて、もっとも良い参考書を買うべきであった、と思います。

↑これの06年版を使いました。それとamazonで、平成21年対応の対策問題集を購入しました。


そして、計画を立てるにあたって、本田氏のレバレッジ勉強法を参考にしました。

試験の参考書は、何日で終えるかをあらかじめ決めておきます。二週間で終えたいのなら、目次の項目を一四分割し、スケジュールを組み込んで割り振ってしまいます。
(中略)
同じ作業をあと二回行います。

総ページ数482ページを3周で割り振り、かつ、回数が進むにつれてペースが早くなることを前提に、1周目30日、2周目20日、3周目10日という計画をし、分からなかった部分を周ごとに色を変えたペンで線を引くという手法をとりました。ページにして16/日、24/日、48/日のハイペースです。


これに加えて、レバレッジシリーズ以外に意識したのが、ドラッカーの「プロフェッショナルの条件」です。

自らの学び方がどのようなものであるかは、かなり容易にわかる。得意な学び方はどのようなものかと聞けば、ほとんどの人が答えられる。では実際にそうしているかと聞けば、そうしている人はほとんどいない。だが、この自らの学び方の知識に基づいて行動することこそ、成果をあげる鍵である。

要はですね、小学校、中学校、高校と勉強してきた中で、自分がどのような時に成果を残せたのか、そして成果を残したときにどのような勉強方法をしていたのかを、真剣に思い出し、そして実行する。100点をとったあのテストのときどうやって勉強していたか、通信簿で10をもらったときにどのような勉強をしていたのかを、思いだすことをしっかりやりました。

さらに、計画が机上の空論であってはならないので、2週間おきに計画を見直すスケジュールも手帳に書いて予定を組みました。

実行フェーズ

実行ですが、肝心なのは平日の勉強時間をどのように確保するかが、一番大きな障害のように思えました。毎日が午前様、という状況であったので、たいそうな時間は確保できそうにありませんでした。当然ながら、身体に、そして仕事に支障をきたさない程度に睡眠を取る必要もありました。

ここで誰もが思いつくことなのですが、帰りの電車を利用しました。まず計画を立ててからの最初の平日に、帰りの電車で勉強をし、即日で参考書の進み具合の効果測定をし、必要であれば計画の見直しをすることを考えました。一日目を基準に、計画の実行可能性を探る、という定点予測です。
その際に、電車という劣悪な環境をよりよいものにするために、比較的テンション高めな音楽をかけ周りの雑音を遮断すること、遠慮なく座ることおよび一本電車を待って座って勉強する工夫もしました。通勤電車で座る技術を立ち読みもしました。

肝心の一日目ですが、21ページ進みました。この初日の成功が、計画の妥当性を確信させました。これを機に1日16ページを超えるペースで参考書の半分あたりまで順調に進みます。このころ、同時並行して、基本情報処理対策のメールマガジンを取り始めます。

確認フェーズ

2週間に一回という確認のスケジュールは、少なすぎました。これは、試験までに5回のタイミングしかありませんでした。
2回目のスケジュール予算実績確認のタイミングですでに参考書が3周できないことは目に見えてわかりました。しかも、3月は休日出勤も多く、土日でのリカバリが難しく、3周にこだわってスケジュールを組みなおす力も頭も残っていませんでした。


ここで私は、「3周予定」を「最低1周する」に切り替え、ペース配分を落とし、密度を濃くする手法に切り替えます。密度を濃くするというのは、毎回の学習の開始の際に、前日にやったページをその4倍くらいの早さで、読み返し脳に反復学習をさせる、というものです。これは俗に言う、エビングハウス忘却曲線を意識した手法です。


今回はここまで。もう少し続きます。