鎖国とサラダボウル

西友、390店の調達一本化・CEO「ウォルマート撤退せず」(経済、株価、ビジネス、政治のニュース:日経電子版)

西友エドワード・カレジェッスキー最高経営責任者(CEO)が同日、日本経済新聞記者とのインタビューで明らかにした。業績不振に伴い、ウォルマートが日本市場から撤退するといった観測も一部に根強いが、同氏は「日本は国際戦略上重要な市場。撤退はウォルマート幹部との間で一度も議論に上がっていない」と強く否定。調達体制の見直しによる業績テコ入れに意欲を見せた

ガラパゴス諸島で馴染めないウォールマート?

日本は世界のブラックホールか桃源郷か | On Off and Beyond

日本にいると、世界はとっても遠く感じるのだが、The feeling is mutual。世界のほかの国の人たちも日本をとっても遠く感じている。グローバルな市場調査レポートでも、「アジア、ただし日本を除く」として分析されていることはかなりある。「外国人には中々入ることのできない謎の大市場」というのが一般的な日本のイメージかと思います。

Life is beautiful: 日本は世界経済にとってのガラパゴス諸島

隔離されているからこそ、独自の変化を遂げることが出来ているのも一つの特徴だが、それゆえに「外来種」にあっという間に駆逐されてしまったり、海外でまったく勝負できないなどの例も後を絶たない。

この二つのブログ記事は必読の価値ありです。海外と日本のちょっとした関係を知れる名記事。

ガラパゴス諸島と言うより鎖国

セブンイレブンマクドナルド、スターバックスと違うのはウォールマートが招かれざる客であるってことだと思うんですね。前者は日本人が輸入してきたものに対して、後者はウォールマートの意思で日本に入ってきたもの。

鎖国というのは「来るものは拒む」。その一方で「自分たちは海外に勉強しに行って知識を持って帰ってくる」。日本人の文化の根っこのところは江戸時代から変わっていないのかも知れません。『鎖国文化日本』なのではないでしょうか。多文化国家になることはないのかもしれません。人種のるつぼ(最近ではサラダボウルと言うらしい)にはなりえない。


この二つの違いは結構大きいのではないでしょうか。2007年5月の解禁にも関らず三角合併(いわゆる一旦日本法人作ってその下で日本企業を買収するってやつ)の大きいニュースが出てきていないのは、この辺りでためらっているからなのかも知れません。


もう少し楽しみに待っておきます。