書を捨てよ、ウェブへ出よう(1/2)

寺山修二を読もうと思いたった日曜。未読の本棚に『書を捨てよ、町へ出よう』があったことを思い出し、読んだ。


寺山 修司 / 角川書店(2004/06)
Amazonランキング:43900位
Amazonおすすめ度:
若い内に読んでおきたい。
薦められたが…

『書を捨てよ、町へ出よう』さて、街ってなんだろう。。。


20070414(土)日経新聞一面「成長を考える 第5部人を生かす」のタイトルが「書を捨てず、街へ出よ」である。
大学での基礎研究の分野は今まで外に開かれていなかった。「世俗と離れた象牙の塔に誇りを持つ」との意識が強かった。それは先日読んだ世にも美しい数学入門にも書いてあった通りである。世の中の役に立つことなんて考えてない。それでまかり通ってきた。

その現状が変わってきた、というのが新聞記事の要点である。

基礎研究が実用に結びつくまでの時間が短くなり、学究肌の理系学生にも産業界で即戦力になるよう求める声が高まっているからだ。
市場からの資金調達に動きだす。

技術が進歩したから研究がビジネスに結びつくスピードがあがったのだろうか?わたしは技術の進歩じゃないと思う。


それはウェブの力。ウェブの力が学問をビジネスに結び付けているんだ。やっぱりインターネット革命はイギリスの産業革命以上のまさに革命なんだと思う。
ウェブにより人と人とのコミュニケーションの熱量が大きくなり、接点が増したんだよね。いわゆる集合知がはじまったからなんだと思う。ここでは、あえて群集の叡智とは言わないことにします。*1


そう考えると、ウェブって本当にすごい。(←最近「すごい」が口癖になったのは梅田さんの影響ですね。直感を信じろ、自分を信じろ、好きを貫け、人を褒めろ、人の粗探ししてる暇があったら自分で何かやれ。 - My Life Between Silicon Valley and Japan

そんなのはもちろん、学問やビジネスだけに当てはまるものじゃなくて、個人にも当てはまる。もう何番煎じになるかわからないけど、今の時代は
『書を捨てず、ウェブへ出よう』じゃないか!ってこと。


ここでも言われているけど
http://blog.japan.cnet.com/umeda/archives/001909.html

インターネット(例、将棋倶楽部24)を介して、強敵との対局機会を常に持つことができる」という2つの要素によって、将棋の勉強の仕方が全く変わってしまった。そしてそれによって、将棋の勉強に没頭しさえすれば、昔と比べて圧倒的に速いスピードで、かなりのレベルまで強くなることができるようになった。

インターネットは高速道路です。スピードが早いです、下道を通っている人よりも断然と。。

しかし高速道路に乗る権利があるのに乗っていない人が多いような気がします。ネット接続しているだけじゃ高速道路に乗っているとは言いません。そこにはコミュニケーションがないから。

じゃ高速道路ってなんだろうか?

*1:群集の叡智は参考に梅田さんのブログWisdom of crowds - My Life Between Silicon Valley and Japan