予知夢を見た

容疑者Xの献身で直木賞を取った東野圭吾先生。
探偵ガリレオ→予知夢→容疑者Xの献身と続く湯川先生シリーズの二作品目、『予知夢』を読了


東野圭吾がミステリ界に与えた影響
http://d.hatena.ne.jp/maki_lax/20060527/1148724766
容疑者Ⅹの献身を大きく取り上げるメディア
http://d.hatena.ne.jp/maki_lax/20060528/1148793593

予知夢
予知夢
posted with amazlet on 06.06.12
東野 圭吾
文藝春秋 (2003/08)
売り上げランキング: 32,438
おすすめ度の平均: 3.67
4 超常現象VS科学!!
3 テレビドラマっぽい
4 軽〜いタッチの短編集。寝る前に最適!


普通の小説です。平凡な人が平凡な小説を書いたって感じ。東野圭吾先生ごめんなさい。。



超常現象?と思われる事件を湯川先生が解き明かしていく、いや科学的じゃない事件までも!<物理学者関係ないじゃん!
全体としてはキャラクターよりも超常現象に重きを置いていて「トリックはなんだろうなー」と思わせるのみ。



この平凡な作家の直木賞ノミネート作品は『秘密』『白夜行』『片想い』『手紙』『幻夜』『容疑者Xの献身』・・・多過ぎですよ。。

平凡な作家が平凡で無い理由は、『容疑者Ⅹの献身』のために前二作の『探偵ガリレオ』『予知夢』は書かれたのではないか?ということだ。
文体自体は平凡で読みやすく、トリックも易しめ、映画化しやすい、結構曖昧な部分が残ったままにはぐらかして結末を迎える。


東野圭吾は読者を誘い込む技術に非常に優れているのだ。
読みやすい文章が好きなレベルの落ちたライトな消費者への戦略と、
東野圭吾ヘビー消費者には他作品との繋がりを持たせて、「あの登場人物はね・・・」と言わせる作品作り戦略。


完璧である。
そういう部分を見透かされて直木賞受賞までにこれだけの時間がかかったのであろう。



いやはやもっと東野圭吾作品を読まなければ。。>おれがヘビーユーザーじゃん。